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ブログ

デコってコルク・コースター

ま・い・ど~!

[就労A型]きずなはうすの利用者Hです。

18日にきずな学園さんで開催された工作教室のレポート4月号です。

 

= 4月3日(水) 工作教室ミーティング =

朝、仕事の準備をしていると指導員のMさんがやってきて、

「工作教室のミーティングを始めるので来て下さい。」と、言いました。

ウチとKさんは、すぐにメモ帳と筆記用具を持つと、Mさんの後について部屋を出て、

途中で隊長と合流するとミニ会議室へと向かいました。

 

席に着くと隊長が、

「今回やるのは、これです!」

と言いながら、テーブルの上にコルクでできた丸型のコースターと、

水性サインペンのPOSCAと、白いテープと、ハサミを並べていく。

「実は、リクエストがありまして・・・学園では❝おもてなしプロジェクト❞といって、

お客様をお招きして❝おもてなし❞をする事があります。

その時に使う雑貨を、みんなで作りたい・・・とね。

そ・こ・で、コースターをデコってみようかなと思います。」

__なるっ!これは、おもろそうや__

隊長は、悪戯っぽく笑うと白いテープを持ち

「このテープ、マスキングテープなんですよ。

それもNさん(※注)がいつも使っているモノを分けてもらいました!」

__おおおっ!プロ仕様や__

続けて、コースターを1枚とると

「このテープを・・・こうして・・・こうして・・・

こう貼り付けて・・・・・で、POSCAで塗る。」

__んん?なんだか表面がぐじゅぐじゅしてるような・・・

そうか、紙やないからか!__

「ええっと、乾くまでちょっとかかるから、その間にみんなも塗ってみて。」

__待ってました!実は、やりたくてうずうずしとってん♪

ようするに、ステンシルの要領でやればいいんや!__

ちらっと周りを見回すと、みんなの顔にでっかい字で

「ヌ・ラ・セ・ロ!」と書いてある。(たぶん、ウチの顔にも)

__よ~し、この丸い形を見た時から思ってたのよ~、星を描こうって!__

さっそく、マスキングテープを星の形になるように、

コースターの上に貼り付けていく。

それから、水色のPOSCAで色を塗っていく。

その間に隊長は、塗った所が渇いたようなので、マスキングテープを剝がす作業に入っていく。

隊長、嬉しそうに

「これを剝がす時、気持ちが良いんだよね♥」

と言いながら、ぺりぺりぺりっとテープを剝がしていく。

コースターの表面に、色と長さの違う直線達による模様が見えてくると、

「おおお~っ!」

と、思わず全員で合唱してしまった。

Kさんも

「私のも乾いたみたい。・・・(peri peri peri peri)・・・アハっ、本当、気持ち良い!」

続いてMさんも

「・・・(peri peri peri peri)・・・本当、た~のし~い!」

そしてウチも

「・・・(peri peri peri peri)・・・はまるぅっ!」

隊長は、満足げにウチらの顔を見回すと

「よかったぁ、子供達もこんな風に喜んでくれるといいんだけど・・・」

と、言うので、又ウチらは

「絶対、子供達に受けます!」

と合唱した。

 

(注)ある時は社長、またある時は先生、しかしてその実態は・・・大工さんである!

 

 

=4月18日(木) 工作教室当日 =

父の怒鳴り声で目を覚ます。時計を見ると・・・8時10分前!

慌てて飛び起きると洗面所へ駆け込むみ、精一杯急いで顔を洗って歯を磨く。

朝食は、抜こう。NHKの朝ドラを見ながら、着替えとカバンの準備をし、

ドラマが終わるとダッシュで駅に向かう。

しかし、駅に着くと同時に電車が出てしまった。

しゃあない、いつもより1本後の電車に乗る。

 

朝、Mさんがやってきて、

「おはようございます。出発は10時30分なんだけど、ごめんなさい、

今日は車の手配がつかなくて電車で行く事になりました。」

「電車?」

これは、Kさん。

「へ?」

これは、ウチ。

10時30分、予告通りMさんが呼びに来た。

ウチとKさんは、荷物を持って席を立つ。エレベーターの前に行くと、いたっ、隊長だ!

__隊長、チョー可愛い!__

隊長は、白地に所々クロスステッチでできた模様の入った、

カントリー風のワンピースを着て、にっこりと笑って立っていた。

 

学園の最寄駅からは、歩いて十数分ほどの距離だそうだ。

外は、良いお天気。心も軽く身も軽く♪

ピクニック気分で、にぎやかにお喋りしながら歩いていく。

途中、木の枝がはりだしていて、まるで木のトンネルのように見える所があった。

見上げると、枝が葉っぱにおおわれていて、緑色の天蓋のようだ。

足元を見ると、カーペットの模様のように、薄桃色の花びらが散らばっている。

少し先に八重桜があって、丁度満開になっていた。

たまには、歩くのもいいもんだ。

 

11時をまわって、学園に到着。

ドアを開けようとすると、「あっ、来た!」と、横から声が飛んできた。

声のした方を見ると、隣のプレイルームのドアから、子供達が顔を出している。

「いらっしゃい!」

「こんにちは!」

と言いながら、子供達が次々と駆け寄ってきた。

こっちも、「こんにちは!」と返しながら、子供達と一緒に中に入ると、

先生方がニコニコ笑いながら出迎えてくれた。

と、ここで、子供達の顔ぶれがいつもと違う事に気が付いた。

Tちゃん(男の子)とMちゃん(女の子)はいつも通りだが、もう一人の男の子は初めて見る子だ。

男の子の方も恥ずかしいのか、先生の後ろに隠れてしまう。

先生が、「ほら、ごあいさつは?」と水を向けても、男の子は先生の後ろから出てこない。

その時、隊長が

「Yちゃん久しぶり!私の事、覚えているかな?」

と、声をかけた。

すると男の子は、おずおずと先生の横に出てきた。そして、

「**********」

と、とても小さな声で応えてくれた。

 

__隊長、お見事!さすがっす(そっかぁ、この子Yちゃんて言うんだ)__

でもYちゃんは、またすぐに先生の後ろに隠れてしまう。

__わかるなぁ、それ。慣れるまでは、時間がいるよね__

先生にうながされて、ウチらが玄関先で突っ立てる事を思い出した。

慌てて、隣の部屋へ移動する。

荷物を置くと、TちゃんとMちゃんが部屋に入ってくる。

先生が、

「2人とも、机を動かすから手伝ってくれる?」

と言うと、

「は~いっ!」

と、揃って元気よくお返事。さっさと動き始める。

いつもの事ながら、このフットワークの軽さには、感心する。

あっという間に、机の準備完了!

先生が「まだ、勉強が残っているので」と2人を連れて、部屋を出て行く。

後は、ウチらの番だ。

隊長のカバンから、POSCAと、マスキングテープと、ハサミを取り出し、

子供達が買ってきてくれたコースターと一緒に机の上に並べる。

その間に隊長は、ホワイトボードに今日の工作の説明と注意点を描いていく。

準備が終わると、椅子に座って一息つく。

昼食までは、まだ時間があるので、ウチらは又とりとめのないお喋りを始める。

「うわぁん、タ・ス・ケ・テェ~!」

突然Tちゃんが、情けのない声を上げならがこっちの部屋へ入ってこようとした。が、

「こらっ、どこ行くの!ドリル1門も解いてないよ!!」

しっかり、先生に阻まれる。Tちゃんはそれでも、嫌だ嫌だとジタバタしていたが

「今日は、ドリルをやるって約束したでしょう!?」

と、言われて観念したのか、うなだれながら戻っていく。

ウチらは、苦笑いをしながら(思い当たり、ありありあり!)、

互いにウン、ウンとうなづきあう。

__そう、この道は、みんなが必ず通る道。ウチらも通ってきたんだよ。

Tちゃん、心の中で応援してるからね。がんばれ!__

さて、お昼!先生が、子供達と一緒にどうぞと言ってくださったので、

お言葉に甘える事に。子供達と向き合うように、席に座ってお弁当を広げる。

けちょんとなっていたTちゃんも、

「わぉ、うっまそう~!!」

と、いっぺんに元気を取り戻す。

MちゃんとYちゃんも、大好物が入っていると言って、はしゃいでいる。

__そういや、こんな賑やかな食事は久しぶりやなぁ。・・・・・

ほぅ、野菜を嫌がらずに食べとる・・・おお、残さずキレイにたいらげた!

優秀、優秀__

わちゃわちゃ、がやがや、あっという間に、お昼休憩が終わってしまう。

いよいよ、本日のメインイベントの時間だ。

着席した子供達は、興味津々といった顔で机の上と隊長の顔を交互に見ている。

隊長が、見本をみせながら説明と注意点を話して、合図をすると・・・。

POSCAを取る子、マスキングテープとハサミを取る子、考える子と、三者三様バラバラだ。

Tちゃんが、

「面白い、ハマったー!!」

と、歓声を上げると、皆思わずどっと笑う。

__へぇ~、Tちゃんて色を塗るの上手やな。ムラなくきれいに塗っていきやるやん!__

Mちゃんの方も、今日はアイデアが次々と出てくるようで、手を忙しく動かしまくっている。

Yちゃんの方は、あの❝令和❞を描きたいと鉛筆で下書きをしているが、

コルクの色が濃いので鉛筆の線が見えず、悪戦苦闘している。

見かねた隊長が、マスキングテープを切り貼りして、文字を形作っていく。

後は、テープのまわりを塗っていけば、文字が浮かび上がってくるはずだ。

❝令❞の字が出来上がったところで、隊長が小声でウチらに話しかけてきた。

「そろそろ片付けにはいらないと・・・でもどうしよう、

テープは多めにもらってあるから半分置いていけるけど、POSCAは持って帰らないといけない。」

近くにいた先生が聞きつけて、

「あの、テープさえあれば、後はこっちで何とかできると思います。帰る準備に入って下さい。」

と、助け舟を出してくれた。誰も異論は無く、ありがたく舟に乗ることにした。

隊長が、

「みんな、工作隊が帰る時間が近づいてきました。お片付けに協力してくれるかな?」

と、声をかけると元気のいい返事が返ってきた。

すぐに子供達は立ち上がって動き出し、

あれよあれよという間に、机の上がきれいに片付いていく。

お片付けが済むと、すぐにウチらは荷物を持って玄関に向かう。

後ろから先生が、みんなでお見送りしましょうと言う声と、

子供達が走って来る足音が聞こえた。ドアを開けて外に出ると、みんなで振り返る。

子供達が並んで手を振りながら

「バイバーイ」

「さようならー」

と、口々に叫んでいる。ウチらも手をぶんぶんふって

「さよなら、また来月ねー」

と応じながら歩きだす。

「はぁ~、終わったぁ」

「うん、子供達喜んでくれたね」

「よかった、よかった」

太陽はまだ高く、空気が暑い。

「・・・で、来月は何を?」

「んーそれはね・・・・・」

それはね・・・

それは・・・・・・・・・・

さてさて、来月はいったいどんな事をするのやら・・・!

これにて、4月号は一件落着!

<Fin>

 

 

[就労A型]きずなはうすに、

ご興味がある方は、随時、見学も行っております。

御気軽にご連絡ください。

ブログ作成:利用者さんHとスタッフ 宮加

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